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症例集Case history

私が今まで診させていただいた患者さんの治療の症例を、ほんの一部ですがご紹介させていただきます。
すべて実際の体験談です。

症例1 急激な膝の痛み(60代・男性)Case1

長時間の正座のあと、立ち上がるときに右膝に激痛が走ったとのこと。寝ててもズキズキ痛み、足を引きずりながら歩かれていました。
初回の治療では、膝はとても触ることができる状態ではなかったため、背中にある関係するポイントに施鍼。
治療終了時点でだいぶ痛みが楽になりました。(2回目の治療の時には痛みは前回の4割程度になっており、以後計8回の治療で自覚症状はなくなりました。)

   

症例2 脊柱管狭窄症(80代・女性)Case2

最初は急性の腰痛で来院されました。腰の痛みは2回の治療でとれましたが、その後脚のしびれと、しばらく歩くと脚に痛みがでて、休まないと歩き続ける事が出来ないという症状が出始めました。
病院の診断は脊柱管狭窄症。状態を詳しく拝見したところ、お若いころからの長時間の労働と、足元が常に水浸しで冷えるという職場環境での積み重ねた無理が、年齢的なものと相まってでてきたと思われます。
かなり慢性化した状態が見受けられたので時間はかかりましたが、週一回の治療で一歩一歩症状の改善を重ね、またご本人の、リハビリを併用するなどの前向きな取り組みとお気持ちの持ち方もあり、初診時から2年半たった現在は、杖なしで長時間外出できるようになり、周りの方々からも曲がっていた腰が伸びて、すごく姿勢がよくなったと言われるようになりました。
念のため持ち歩いている杖を、ついつい存在を忘れて置き忘れてしまうので気をつけなきゃ、とおっしゃっていました。(^_^)

   

症例3 第5腰椎分離すべり症(30代・女性)Case3

仕事中座っているのも辛いくらいの腰から臀部の痛みと足の裏のしびれがあり、整形外科で第5腰椎分離すべり症の診断を受けました。痛みが辛く、仕事を休まざるを得ないこともしばしば、という状態でした。
最初の2ヶ月程の週一回の治療で痛みは一度落ち着きましたが、翌年痛みが再発。
入念な腰周囲の治療で、なんとか落ち着いてきたのですが、今ひとつ症状が安定しないので更に詳しく状態を診てみると、自律神経のアンバランスの関与(交感神経の過緊張と思われます。東洋医学では肝鬱気滞という診断になります。)を示唆する反応がでていたので、それに沿った治療を行ったところ、症状がほぼ落ち着いてきました。
すべり症の治療で、腰周辺に対する治療だけでは不充分で、身体を全体的に診る東洋医学的な診断による根本的な治療により、症状が無くなったという症例です。
加えて、以前から睡眠が浅く、なかなか寝付けないという悩みも解消し、いまはぐっすりと眠れるようになったとのことです。これも交感神経の過緊張状態が改善されたためと考えられます。

   

症例4 不眠症(30代・男性)Case4

IT会社を経営するこちらの方は、ストレスも多く睡眠障害がありました。頼みの綱であった睡眠薬を飲んでも、眠れるのはようやく朝方という状態でした。
首から肩の筋肉が異常に硬くなっていたため、マッサージで入念にゆるめ、同時に東洋医学的診断に基づくと、内臓の働きのバランスが失調している状態だったため、マッサージと鍼でツボを刺激して内臓の働きを高める治療をしました。
1ヶ月後には体調が絶好調!(本人談)になり、3ヶ月後には薬無しで眠れるまでに回復されました。

症例5 脚のつけねの痛みによる歩行困難(80代・男性)Case5

一週間前から左脚の内側のつけねに強い痛みが出て、脚を地面に着くと激痛が走るために、歩くことが困難であるという状態でした。
状態を拝見したところ、腰から脚に向かって伸びている筋肉にとくに異常な緊張状態がみられ、また東洋医学的診断では、水分の代謝障害(痰湿)と左下腹部周辺での血流の停滞(古血)の反応がみられました。
腰の緊張している筋肉を弛める治療と合わせて、背中と足のツボを使って体内の水分代謝と血流の改善をするという根本治療を行いました。
一回一回の治療で改善がみられ、9回目の治療のときには、痛みはほぼとれて杖なしで歩くことができるようになり、10回目で残っていた鼠径部のしこりも治療後に無くなりました。
同時に発症時から無くなっていた食欲もでてきて、また喉に絡んでいた痰もすっきりとれてきました。
このように、根本治療をすることで、主訴となる症状だけでなく、関連して表面化している症状が改善されるということは、日々の臨床の中でよくあることです。

症例6 膝の痛みと下腿の血液循環不良(70代・女性)Case6

こちらの女性の方は、慢性的に膝の痛みがありましたが、ある日階段で膝に刺すような激痛が走ったことがきっかけで治療を開始しました。
当初膝周囲とくるぶしの上から足にかけて、細い血管が赤い糸のように皮下に目立ち、足の第1指と第2指の爪の下は黒く変色していました。
腰から下の血液循環を良くするよう、マッサージを中心に鍼灸も併用して治療を進めました。
それまでマッサージも何も受けたことがないとおっしゃっていましたが、全体的に筋肉が硬く、弾力がなかったので少しずつ筋肉が弛むように時間をかけて改善を図っていきました。
現在は膝の違和感は時々感じるものの、痛みは安定して落ち着いている状態です。脚に出ていた血管もまだ残ってはいますが、格段にきれいになってきているとご本人も自覚されています。爪の下も黒さがとれて白くなってきているので、下腿の血液循環が改善されてきていると考えられます。
もしあのまま何もしなかったらと思うと、膝の痛みがきっかけで治療を開始できて本当によかったと思います。

   

症例7 腰の痛みによる歩行困難(80代・女性)Case7

この方は背中が前に曲がってしまっていて、歩いたり、家事をしていると腰が痛くなるため起きているのが辛く、このまま寝たきりになってしまうのではないかという、将来の不安を持たれていました。
家の中でふらつき、転倒することもたまにあるとのことでした。
体力も考慮して、無理せず最適な刺激量で背中を伸ばす手技を中心に治療を開始しました。
鍼灸は怖くて抵抗があるということでしたので、殆んど手技療法(マッサージ、関節ストレッチなど)で対応し、必要に応じてツボへの温灸(直接皮膚につけない灸)も用いました。
腰の痛みもだいぶ改善し、また以前は一度遠出をすると、身体が疲れきってしまい、めまいやふらつきも出るため数日は外出できないというような状態でしたが、治療開始から一年以上たった現在は、疲れも残りにくくなり“次の日からでも動けます!”と持ち前の素敵な笑顔で喜んでいらっしゃいました(^v^)v
現在も、更なる状態の改善を目指してがんばっています。

今後も徐々に数多くの体験の中から、印象に残った症例を加えてご紹介していきます。

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